定年後の老後の医療費が不安!一生涯の医療費って?(お金は死ぬ前に使え。第4章感想)

読んでみてよかったので、「お金は死ぬ前に使え。」の感想を書いています。
今回は、第4章で、見出しが「医療にかかるお金は恐るるに足らず」と、これまたホント?と興味をそそられるものです(笑)。

50代になるとそろそろ老後の医療費が心配になってきます。いまは、病院に行くことも珍しいのですけど。

医療保険に入っていない人は、定年後の医療費の心配もされているのではないでしょうか。

「お金は死ぬ前に使え。」の第4章では、そんな医療費用に関する不安や心配を打ち消してくれるような、心強い内容になっていますよ。

老後の医療費を不安に思わなくても大丈夫

高齢者はその貯蓄額にもかかわらず、お金を使うことができない。
そういったことが第1章には書かれていましたよ。
60歳以上の平均貯蓄額が多い理由

その理由のひとつに、老後の医療費が多額になるだろうから不安でお金を使えないといったこともあげられるでしょう。

たしかに、厚生労働省の調査では、日本人が一生涯にかかる医療費の平均額は2500万円程度だそうです。医療費は、誰もが予想できるように、75歳からがぐーんと多くなるようですよ。

2500万円と聞いて、びっくりして恐ろしくもなりますよね。でも、日本ではこの金額を全額自己負担するわけではありません。

日本にはありがたいことに、健康保険といって公的な医療保険があります。おかげで、治療を受けても、一部の医療費を自己負担すればよいのですね。

しかも、高齢者ほど医療費の自己負担額は減っていきます。現在では、高齢者の医療費は、1割もしくは2割の自己負担となっています。

また、日本の医療制度では、自己負担額は支払上限があるのです。これを「高額医療費制度」といいます。

 

高額医療費制度の利用で、自己負担額は激減する

「お金は死ぬ前に使え。」では、73歳の夫婦の例が出されていましたよ。
夫婦ふたりともで、医療費が1年間に2400万円の支払いとなった場合は、「高額医療費制度」により、実質自己負担額が54万円程度になるという例です。

年間50万円の医療費の支払いが毎年続くということはなかなかないでしょうし、このくらいなら貯金でもまかなえそうです。

 

医療費を安く抑えるには、健康保険対象外サービスに気をつける

ただし、医療費を安く抑えるには注意も必要です。
健康保険対象外となるサービスを使用した場合は、全額自己負担となるのですね。その中で大きい金額と予想されるので、入院での個室の使用です。

入院での自己負担額を安くしようと思えば、健康保険の対象となる相部屋を選択するのがよいですね。

 

医療保険のCMに惑わされないように・・

老後には多額の医療費が必要だ、不安だ、定年後は医療保険に入らなくちゃ。と普通に思ってしまうのは、保険会社のコマーシャルの影響が強いと「お金は死ぬ前に使え。」ではいっています。たしかに、CMの影響は大きいですし、お昼のテレビではガンガン医療保険のCMやっていて、興味なくても目や耳から入ってきます(笑)。

忘れてはならないこと。把握しておいたほうが良いことの1つに、当たり前だけど意外と認識されていないこと。ほとんどの保険は入院しないと給付金は出ないということです。

最近は、健康なお年寄りが多いですよね。医療保険の保険料掛金を積立貯金に回すというのもひとつの選択肢です。
保険の断捨離です→医療保険は役立たず?わが家の生命保険から医療保障を外した理由

 

今後の課題は医療費を極力使わない健康長寿を目指すこと

医療費の自己負担が少ないのは嬉しいことですが、国が負担する高齢者の医療費がふくらみ、、国は医療財政難となっているようです。

最近では、国や自治体は特定検診やメタボ検診料金の助成などを行い、健康長寿な老人を増やすべく対策をうっているようですよ。

こういった国の働きかけもうけて、ますます、医療費を使う機会が少なくなると良いですね。目指しますよ、健康長寿。

【「お金は死ぬ前に使え。」他の章の感想記事】
・(第1章)60歳以上の平均貯蓄額が多い理由
・(第2章)貯金を残したまま死ぬのは誰のためにもならず!
・(第3章)年金の破綻は心配不要!高齢な年金受給者ほど恩恵を受けている
・(第5章)「介護費」が不安?介護保険や老人ホームも意外に使える!
・(第6章)老後貯蓄と無理に投資しないススメ

老後が心配な人にオススメな本「お金は死ぬ前に使え」の感想まとめ

 

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さいごに・・

荻原博子さんの「お金は死ぬ前に使え。」を読んだこともあって、生命保険に医療保険の見直しをした私です。

自分でいろいろ調べたり本を読んだりもしましたが、助かったのは保険の無料相談でした。
疑い深く心配性な私は、保険ショップと訪問型FPの保険相談2つを受けましたよ(笑)。

かんぽ生命保険を解約したり、今は日本生命も解約をお願い中です。
かんぽ生命保険の解約は大変だった!返戻金受け取りについてなど覚書き

それでも、やっぱりがん保険は心配で引き続き掛けることにしました^^;
生稲晃子さんの乳がん告白で、がん保険の見直しや解約をやめた私の針生検体験談

いろんな選択肢が私たちにはあります。ただ、実情を知ってと知らないとでは選択の仕方もまったく変わってきますよね。

豊かで楽しい老後を迎えるために、後悔のない選択をしたいなって思っています。