働く主婦ならぜひ加入したいiDeco(イデコ)という得する個人年金制度って?

最近よく目にしたり耳にしたりするideco(イデコ)。
何だろうと思っていたら、個人型確定拠出年金の愛称だったのですね。

確定拠出年金には、私たち夫婦はすでに去年加入済みです。なのにidecoというニックネームを知らなかったとは(笑)

ところが、idecoというニックネームどころか、個人型確定拠出年金制度という存在自体を知らない主婦が80%以上にものぼるそうです。

利用するかどうかは別として、どんなものかを簡単でも知っていないと、選択の余地さえありませんよね。

というわけで、ideco(イデコ)について簡単にまとめてみたいと思います。

 

 

iDecoの一番のメリットは税金が安くなる

最も大きなidecoのメリットは、掛け金を払った分だけ所得税と住民税の金額が安くなることですね。

免除される税金を利益と考えた場合、銀行への定期預金などとは比べ物にならないぐらいの大きな利回りになります。

ただし、これはお勤めに出ていて、課税されている主婦の場合。専業主婦の場合は税金を納めていないので、この恩恵を受けることができません。

とはいえ、元本保証型ではない投資商品を選び利益が出れば、運用利回りは非課税。また、年金受取時も税金が安くなるので、全くメリットがないというわけではありません。

 

iDecoの専用口座を開設する金融機関の選び方

idecoに加入するには、取り扱いのある金融機関に専用口座を開設します。

スルガ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、ネット銀行、野村證券、大和証券というような、多くの選択肢があります。

注意が必要なのは、

一度口座を開設したら変更はできないこと。
管理手数料が、金融機関によって、けっこうな差があること。

つまり、管理手数料の安い金融機関を選んだ方がいいですよね。

わが家では、手数料の安いスルガ銀行を選びましたよ。

※ちなみに、掛け金を引き落とす銀行とは違っていても大丈夫です。私と主人は地方銀行からの引き落としです。

 

iDecoの商品の選び方

idecoには定期預金や保険といった元本保障型と株や債券などの投資信託の2種類があります。

私みたいに投資が怖いという人は、元本割れのない預金商品が無難です。
もちろん、預金利息はあてにしてません。それでも税金控除の恩恵が受けられるので、メリットは十分ありますからね。

というわけで、私と主人はイデコの定期預金を選択しました。

ハイリターンを魅力的にみせる商品もあるでしょうが、ハイリターンには必ずハイリスクも伴っているので、注意深く検討しましょう。

 

掛け金見直しのススメ

idecoは年に1回だけ掛け金の見直し(変更)ができます。また、毎月の掛け金の支払いを止めたとしても払い出しはできませんが、運用は続けられます。

若い年齢からidecoに長期間加入するのであれば、夫の収入の変動や子供の成長によって、掛け金の支払いを変更することも大切です。老後資金作りのために、今の生活が苦しくなっては元も子もありません。

 

60歳からのお金の受け取り方

60歳になったら受け取り方が選べます。年金方式では5年から20年の間で期間を決めて、月々一定額を受け取れます。また、一時金でも受け取ることができます。

受け取り時には、手数料が432円かかります。20年間での年金受給とした場合、およそ10万円の手数料となってしまいますから、大きいです。

一時金で受け取ったとすれば退職所得控除の対象となります。なので、年金として受け取るよりも税金控除額が大きくなり、手数料もかからない一時金受取の方がお得なのですね。

まあそれは、60歳になるまでに考えればいいことですけど。(^_^;)

 

 

idecoの掛け金の捻出方法

毎月納めるidecoの掛け金は、生活費や固定費の節約をすることでまかなうのがお勧めです。つまり家計の節約ですね。

買い物を控えたり、携帯電話代の見直し、生命保険の見直し、といったものを行い、idecoの掛け金にまわすのです。
保険料の見直しは大きいです→わが家の生命保険の見直しと解約実践記

これだと、それほどまでに、負担は少ないはずです。

一方、将来の教育資金や住宅購入資金にリフォーム資金を予定した積み立て金などを減らし、掛け金にまわすのは得策ではありません。

なぜなら、idecoは途中でお金の払い出しが出来ないからです。老後資金づくり目的でidecoに加入したことで、ローンが増えるような状況は避けたいですものね。

 

専業主婦にとってもideco加入はお得?

受給が徐々に先延ばしされていることでも大きくなっている年金不安。その不安解消のために、政府からうち出されたイデコの加入対象者拡大なのでしょう。

また、主婦のための退職金作りとして、idecoを提案されるFP や社労士さんもいらっしゃいます。(退職金っていっても、自分たちで作るわけですけどね。)

ただし前述したように、もともと所得税や住民税を払っていない専業主婦だと、税金控除の恩恵は受けられません。

それならば、途中で引き出しのできる定期積金などにした方が、万が一のためには良い場合もあるので、しっかり考慮しましょう。

勤め先に企業年金があるかどうかによって、掛け金限度額が変わってきますが、サラリーマンのご主人もidecoに加入できるようになったので、税金がかかっていれば控除が受けられますよ。

自営業者(国民年金)のご主人であれば、最高で月額6万8000円までがidecoの掛け金とできるため、かなり大きいです。
これも、その分の課税所得がある場合ですが、掛け金が多ければ多いほど税金控除も多くなるので、かなり魅力です。

専業主婦であっても家計に余裕があるのであれば、主婦の退職金つくりにidecoに加入し、お金が受け取れる60歳を楽しみに待つ、というのもハリができていいと思いますよ。