実家には、80歳になる父と母がいるのですが、生命保険の契約が満期となるらしく、新しい保険への勧誘に外交員が来ているようです。
調べてみましたが、高齢になってからの保険加入にはメリットはないようです。ただし、相続する財産が多額になる場合は、生命保険を利用する価値もありそうですが。
→終身保険って相続の際には節税対策になるけど、受取人誰がいい?
80歳の実母の生命保険の死亡保険受取人を子に、と提案
外交員はあの手この手で、生命保険の勧誘を諦めないようです。
子供である私が死亡保険金の受取人でも良い、といった提案もされているようですが、そうなると贈与税がかかってきますから、保険を契約するメリットが感じられません。
高齢での生命保険加入は元が取りにくい
終身保険に75歳で加入する場合、一時払いであればもらえる保険金額が、支払う保険料金額よりも多くなりますが、数万程度であまり変わりません。
80歳でも一時払いであれば、やはりもらえる死亡保険金のほうが支払保険料よりも多くなりますが、こちらはさらに差額が少なくなってほんの1,2万円程度。
これが、75歳でも5年間の年払いにすると、すでに支払保険料の総額が死亡保険金を上回ってしまいます。相続税対策で生命保険に加入するとしても、こういった金額は把握しておく必要はありますよね。
一度、がんと診断され手術していても、生命保険に入れます
80歳の母が「私、むかし子宮がんで手術しているんで保険には入れませんよね」と、生命保険外交員に勧誘を断るつもりで言ったところ、「入れますよ」とあっさり。
最近は、がんと診断治療した経験があっても入れる保険ができているようです。といっても、高額な保険料金となるのは当たり前ですよね。
保険に「お得」はありえないのですから。
老後の医療費が心配なら貯金をコツコツと。
老後は医療費が心配だからといって、医療保険がセットになった生命保険や医療保険に加入する人が多いのが実情です。
でも、高齢で使う医療費は、周りの高齢者を見てもわかるように、入院よりも通院が圧倒的に多いのです。
医療保険は、入院をしないと保障してもらえない仕組みになっています。
いざ医療費が必要となる時のために、保険に入って払うつもりで毎月積立貯金するといいですよね。
貯金があれば、高齢者の生命保険は不要
実家の両親に聞いてみると、貯蓄はあるようです。昔から比べると年金をもらえる金額は減ったようですが、それでも毎月いただける年金もあるので、高額な生命保険への加入は不要です。
きっちり「新たに生命保険に入る必要はないよ」と伝えてきました。
さいごに・・
年寄りが家にこもっていると、いろんな勧誘がきてうるさいようです。家にいると話し相手もいないので、ついつい外交員などと話し込んでしまうようですね。
すると、上手に薦められるので、必要でない保険もなんとなく良いような気がしてきそうで、怖いです。
ありがたいことに両親とも健康で家にいるよりも外出が多いので、これも良いことと思っています。
「貯金と保険は別物」と最近知りました。もっと早くに知ってたら、貯金額も違ってただろうな~。
後日、保険のことをもっと知りたいから、無料の保険相談にわが家の保険証書持って行きました。へ~ってことがいっぱいでしたよ。