コツコツと貯金してはいるのですが、老後ってやっぱり不安です。
50代夫婦となったわが家でも、老後貧乏にならないために、日々情報収集したり専門家のお話を聞いたりとお勉強中です。
私たちが老後に備えてよかれと思ってやりがちだけど、実は裏目に出てしまいがちな行動をまとめてみましたよ。
年金保険料を払いたくない
よく耳にするのが公的年金は、私たちがもらう年齢のころには破綻しているだろうから、年金を払いたくない、といったこと。
私もそう思っていた時期がありました。
でも、よくよく考えてみると、国民年金というものは半分もの掛金を国(税金)が負担してくれているのです。つまりは、自分たちが納めてきた税金です。年金保険料を払わなければ、年金はもらえません。しかも他の人がもらっている年金を税金で自分も負担し続けているのですから、もらわないと損ですよね。しかも、年金ほど利率のよい金融商品はありません。
少子高齢化が進んでいるので、年金保険料の額が多くなったり、年金支払開始年齢が遅くなったりすることで、私たちは公的年金が破綻するのでは?と思ってしまいがちです。情勢をじっくり見てみましょう。
個人年金に入ったほうがいいのでは?
国の年金がもらえるかどうかが不安だという理由で、私の周りでも50代から個人年金に入る人もいます。
銀行や証券会社の説明では戻り率が良いという説明があります。でも、それは、数十年後の話です。個人年金を契約する前には、金融会社の担当者にシュミレーションしてもらいましょう。今は固定金利で1%程度と低い状態です。個人年金に入るなら、金利が高いときが良いです。
しかも、個人年金に加入後、早い時期に解約すると金融機関へ支払う手数料で元金を割ってしまう可能性も高いのです。
→お宝保険の解約で後悔!知っておかないと損する予定利率とは?
老後の病気にそなえて医療保険に入ったほうがよい?
医療保険に加入して、病気になった場合に保険会社からもらう保険給付金は保険会社からもらったものと勘違いしがちです。
でも、そのお金は実は保険会社に管理手数料を払って預けておいた自分のお金です。
高齢になると、医療保険の保険料は高額になってきますよね。それは、病気のリスクが高くなるからで、保険会社はしっかり損しないような仕組みになっています。
私たち日本人は、世界的にみても手厚い社会保障制度といわれる公的医療保険制度である国民健康保険や社会保険に加入しています。
治療費が100万円かかったとしても、慌てなくても高額療養費制度が使えます。実際に自分で支払うべき医療費は、10万円程度となります。(先進医療制度は除かれます)
医療保険の現状書いてます→医療保険は役立たず?わが家の生命保険から医療保障を外した理由
実際に手術入院費用はどのくらい?→アフラックの診断給付金、入院給付金、手術給付金をもらった人に聞いてみた
そう考えると、月々の医療保険料を保険会社に支払うよりも病気して入院したときのために積立貯金や定期貯金にしておくという選択肢もありですね。
主人と相談して、わが家ではかんぽ生命保険など解約しました→わが家の生命保険を見直し!月々の保険料を減らすまでのまとめ
退職金を投資に回すってどう?
定年退職すると退職金を目当てに、金融機関が投資商品の勧誘にやってきます。うちの親が退職したときもそうでした。
老後資金が不安になるためか、退職金を増やしたいと思う気持ちのある人が多いようです。投資は儲かる時期もありますが、いずれ暴落する時期もやってきます。そこの見極めを自分でできるかどうかが大切なのですね。金融会社に頼っているようでは損する可能性が高くなります。
投資してもよい人と投資しないほうがよい人の違いわかります?→無理して投資をしないというススメ
低金利だから老後資金を増やすために不動産を購入したい
家やマンションといった不動産は、価格が安いときに買うべきです。いまが不動産価格が上がっている時期であれば、買うべきではありません。金利が安くてもです。
現金での不動産購入であればまだ良いのですが、住宅ローン金利が安いからといってローンを組むと、退職後にローンが残ることで老後貧乏にもなりかねません。
不動産投資を考えるときは、不動産価格が数年後に下がる可能性も考えてみることを、忘れないようにしたいですね。
まとめ
年金保険料を払いたくない
私たちが公的年金をもらうころには年金制度は破綻しているだろうと言われだしたのは、かれこれ何十年前からでしょうね。でも、まだ破綻していません。
国民年金は、自分で半分の掛け金を負担しますが、残り半分は税金から来ています。だから、もらわないと損です。
しかも、公的年金は最高に利回りの良い金融商品。
ぜひ、国民年金保険料はしっかり納めてありがたく年金を受け取りたいものです。
個人年金に入ったほうがいいのでは?
個人年金は、予定利率が高い時期に入ったほうがよい金融商品。低金利のときに入って途中解約すると損するリスクが大きいです。
個人年金を契約するさいには、しっかり解約時の戻り金などシュミレーションしてもらいましょう。
老後の病気にそなえて医療保険に入ったほうがよい?
高齢になってから入る医療保険は掛金が高いものです。日本では高額療養費制度があるので、治療費が100万円でも私たちが支払うべき医療費は10万円程度になります。
医療保険に毎月支払う保険料を定期積立貯金にして、万が一に備えるといったことも検討する価値があります。
退職金を投資に回すってどう?
定年退職後に、金融機関がオススメする退職金を投資する金融商品。儲かる時期もあれば暴落する時期もあります。
しっかり勉強して、金融機関の職員に頼らずに自己責任で投資していこうといった決心が必要。
低金利だから老後資金を増やすために不動産を購入したい
不動産投資は、投資する時期の見極めが大切。金利が安くても不動産価値が上がっているときに買うべきではない。
借り入れ金利が安くても退職後に住宅ローンが残るのは、生活苦の原因となることもあります。
不動産価値が数年後に下がった場合のリスクも考慮することが必要です。
あとがき
私たち夫婦は生命保険を見なおしてからすっかり身軽です。保険料の負担がとても大きかったので(^_^;)
一時は投資して儲かる生活に憧れたけど難しいし、小心者なのでさっさと諦めました。
退職後はローンの残債はもたない。老後に必要となる生活費は現金で蓄える必要があると思っているので、蓄えは銀行の定積貯金と定期預金が主です。
それから昔、予定利率が良かった頃に入っていた生命保険。これが私たち夫婦の老後資金です。
あとは、荻原博子さんが書いているように、楽しくお金を使おうと主人と相談中です(笑)。