お金が好きな私ですが「評価」も痛いほど気になります。
岡田斗司夫さんの「評価経済社会」を読みました。
2011年発行だから、すでに10年ほど前に書かれた本ですね。
(と思いきや、「評価経済社会」は1995年の「僕らの洗脳社会」という本を加筆修正された本だそう)
「貨幣経済社会」から「評価経済社会」に移行しつつあるという、
パラダイムシフトの真っただ中に、私たちは遭遇している幸運と不幸。。
3年ほど前からでしょうか。
あちらこちらで、今は歴史に残るような変動期だと耳や目にしてきましたが
すでに10年前から予測してきた方がいらしたんですね。
子供の生きてきた時代と親が生きてきた時代は環境が違うから、考え方も違って当たり前とは思っていたけれど、
想像以上に価値観が違っているらしいと痛感。
養老孟司先生が、未来は過去の歴史をみてみれば予測がつく、というようなことを話されていましたが
まさしくこの「評価経済社会」では、過去の歴史から順を追っての解説。
説得力があり、わかりやすいです。
私たち世代は、安定した職場や会社に入ってひたすら頑張ってお金を稼ぎ、
人並みや世間並みといったことから安心感を得ようとしてきました。
でも今は、そんなことしても無駄だと、安心は得られないとみんなが分かってきてる時代。
「自分の自由や仲間」に、お金よりも価値を感じる時代のようです。
だから、サロンやコミュニティが増えてるんだなぁと。
たしかに、いくらお金を稼いでも貯めても虚しいのは経験済み。
私もこの流れにのって、一昨年あたりから興味あるサロンやコミュニティにいくつか参加してみました。
でも、なかなかどうして..
合わない、窮屈、となり、今は全部やめてしまっています。
この本の中で、人はいくつものコミュニティに参加するわけで、
つまりは、いくつもの顔をもつのも必然とあります。
私も、かつては会社や近所付き合い、PTA行事などではいくつかの顔をもち、頑張ってやってきたときもありますが
今はもう無理。。
この本に書かれているコミュニティとは、頑張らずに打ち解け合える仲間のいるところ、という意味合いなのでしょうが
そんな居心地の良い場所、なかなか見つかりそうにもなく。
探すのにすでに疲れてしまってます。。
なにしろ昭和生まれですものね。
この本の中ではないのですが、
パラダイスシフトの時代を生き残るのに最適なのが「いい人戦略」だと
岡田斗司夫さんはよく話されています。
でもそれこそ、私には難しい。。
そういったことは、人付き合いの得意な夫に任せるとします。
私の場合は、お金に頼る方がラク。
岡田さんも仕事に就くのがイヤなら人に可愛がられるような人になって生きていく選択もある、
それが難しいなら、生きていくために働くべし、などと言われてたけど。
昔からそういった、定職に就かずとも上手に生きている人もいたけど、あまりいい目では見られてなかった。
それが「評価経済社会」では当たり前となっていくというこもなのかもしれませんね。
なにしろ息子が定職にいないので、興味深い本でした。
あとがき
ここまで書き終えて散歩に出たら、浮かんできたこと。
夫と私という2人ぼっちだけど、それもコミュニティーといえばそうかも。私はそこで、いい人戦略をするよう最近心がけてる(笑)
インスタでは興味のある人とだけの交流。
ブログではかつてアメブロ。
今はWPなので交流はないが、自分の書いた記事に共感してくれる人がいて、読んでくれているだろうと思って書いている。
つまり何らかの形で良い人戦略してるし、コミュニティーにも参加してるんだなぁと思った。