「お金がグングン貯まる3原則・幸せな家計キャッシュフロー」を読んでの感想

昨日、「お金がグングン貯まる3原則」というタイトルの本を読みました。魅力的なタイトルだったので。著者は公認会計士の天野隆さんです。

幸せな家計キャッシュフロープロジェクト」とサブタイトルにあるように、なかなか実現可能な具体的内容で、良かったです。

お金が貯まる方法や心の持ち方は不変?

「お金がぐんぐん貯まる3原則」は、かなり古い本で、2005年3月に出版された本です。

とはいっても、今読んでみてもなるほど、と納得する部分も多く、内容の古さはそう感じられません。

お金を貯める根本的な方法は、時を経てもそう変わるものではないということでしょう。

 

 

お金持ちとは?

「はじめに」のところには、節約してお金を貯めて投資する方法以外での、簡単に収入を増やすコツに気づいたとあったので、読む期待はますます大きくなります。

「お金がぐんぐん貯まる3原則」の著者は、お金持ちには「フローリッチ」と「ストックリッチ」、そして「ハッピーリッチ」の3つがあるといいます。

フローリッチは、お金がつねに入ってくる人ですね。

ストックリッチは、お金が貯まっている人のこと。

ハッピーリッチは、お金も心も豊かな人。また、貯金はほどほどでも気持ちが満足していて幸せな人もハッピーリッチです。

 

 

収入はあるのに、なぜかお金が貯まらない理由を探る

フローリッチになるには、収入を増やせばいいわけです。でも、フローリッチになっても、お金が貯まるストックリッチにならない人もいます。

なぜお金が貯まっていないのか分かる人はいいのですが、大半が分かっていない。そこで、お金の流れを把握するんですね。その方法はとっても簡単。

給与明細と借金明細(カード請求書など)と通帳があれば分かります。

その算出方法が書かれているのですが、私はこれとはちょっと違った方法でやっています。でもほぼ同じ。(本の方法はネタバレなので、書きませんけど・・)

私のやり方→家計簿つけてる?通帳が家計簿代わりのわが家の生活費っていくらかな。

 

収入が増えた分税金でもっていかれるはウソ?

よく収入の多い人や増えた人が「いくら収入が多くなっても、全部税金で持って行かれるからいっしょ。」なんていう話をよく耳にしますよね。

これ、不思議だったのですよ。

昔から、自営の人が会社の決算が近くなると、税金対策としていろいろ買いますよね。あれって、どうしても必要なもので、黒字になるときに買おうと決めていたのならいいのですが、そう必要でないものや社長の欲しいものを買うってどうなんだろう?って思っていました。
(会社に利益が出たときに、従業員に一時金などで還元するのはステキだと思います。)

主人の会社の税理士さんも、「お金を会社に残そうと思ったら、買い物するよりも税金払ったほうが増えます。」といわれています。

利益が大きくなると、利益の半分くらいの税金はもっていかれます。でも、半分は残りますよね。

極端にいうと、利益を出すまいとすれば、利益を全部使い果たさないといけないわけで、現金は残りません。

主人も個人経営者なのですが、税金を払うのが嫌いな人です。できるだけ税金が減るようにと努力しているようですが、ムダな買い物はしない人なので、私はほっといてますけど。

と、ちょっと話それましたが、「収入が増えてもほとんどが税金でもっていかれる」ということはない、ってことが、数通りのケースを例に、数字で事細かく説明されているので、納得しやすいです。税金が増えるのが怖くて収入を増やせないと思っている人には読んでほしいです。

でも、うちの主人のように、とにかく税金をもっていかれるのが悔しい、って方にはムダかも(^_^;)

 

お金が貯まる方法

収入が増えても貯蓄が増えない原因は借金?

結局、お金が増えない理由は借金に理由があるということ。その考え方が「所有」と「賃貸(サービスを利用することを含む)」を比較することで述べられていて分かりやすいです。

たとえば、『タクシーと自家用車ではどっちがお金がかかる?』とか、『家の自己所有と賃貸住宅ではどっちがお得?』とか『別荘と高級リゾートホテルではどっちが節約になる?』など。

家も車も別荘も、その人がどうしても欲しいもので手に入ったらハッピーを感じられればそれでいいのです。

でも、手に入れてみても全然ハッピーにならないことってありますよね。そういったときは、たいていがほしい理由がステータス、見栄だったりするケース。

まあ、ハッピーになってもほとんどが一時的なもの。私も家を手に入れましたが、20年もたった今は、新しい賃貸マンションに住みたいです(笑)。

タクシーと自家用車では、目からうろこ。タクシーのほうがお得なのです。まあ、使う頻度にもよるでしょうが、具体的数字があるので想像しやすいです。

別荘と高級リゾートホテルの比較も面白い。高級リゾートホテルのほうが節約になるっていう話なのですが、これも漠然とは考えていたことではあっても、あわよくば実家そばに別宅が欲しいなと考えていた私です。(実家が散らかりすぎの汚すぎで泊まりたくない・・)

でも、こうやって数字使って説明されると、やっぱりそうだよね、と思いとどまれます(^_^;)

 

 

節約でもなく投資でもなく収入を増やす方法

フローリッチになる方法が書かれています。
これ、仕事が早く終る方法や、企画ができる人になる方法です。

「お金がぐんぐん貯まる3原則」の著者である天野隆さんは、お金を増やすには、自分に投資することを推奨されているし、仕事ができることがハッピーなリッチマンになる近道だと考えてらっしゃるようですね。

仕事が早くできるようになる方法がいくつか具体的に書かれています。

自営業者の方にも参考になるかと思いますが、どちらかというとサラリーマンに向けて書かれている気がします。

確かに、やれば実力つくと思います。考える力もつくはずです。ただし、毎日の積み重ねで地道なので、面倒くさく、知っても実際やる人って少ないでしょう。

「終着駅からメソッド」に興味をもちました。原稿を書く手順や本を読む方法です。これ、実際にやってみようと思っています。

私の場合、マニュアルでも本でも、記事でも最初から、順を追って読む、書くといった時間のかかる方法だったようです。

この方法を使えば、書けない記事も書きやすくなるだろうし、時間のかかる読書も早く終わりそうです。

 

 

「お金がぐんぐん貯まる3原則」の後半メソッドについての感想

ここまでは、お金が貯まらない理由を探る方法や仕事が早くできるようになるノウハウ。そういったもので面白かったのですが、「お金がぐんぐん貯まる3原則」の後半部分は、自己啓発系の内容になっていると感じました。

「ありがとうメソッド」とか「プラスに考える思考」とか「ついていると言う」とかよく目や耳にする内容です。でも、この本は10年昔のものなので、その頃は新鮮だったのかもしれませんね。

というわけで、「お金がぐんぐん貯まる3原則」の後半部分は、ざっと飛ばし読みした程度で、私はあまり興味はありませんでした。

 

 

それでも、こんな人は「お金がぐんぐん貯まる3原則」を読む価値はあり

この本を読んでみると、著者は真面目な方だというのが分かります。

金融商品の危うさややスポンサーについてのことも、率直に書かれていますし。

お金が貯まらない理由がわからない人や仕事を早くこなしたい人、発想力や企画力などを伸ばしたい人などにはオススメです。節約ではなく収入を増やす方でお金を貯めたい人にも合ってると思います。私も節約よりこっちです。

 

いっぽう、お金を貯められている人や仕事ができる人にはきっと「なーんだ」っていう内容かもしれませんね。

私は、「お金がグングン貯まる3原則」を図書館で見つけて借りましたよ。興味ある人は、図書館を探してみては?

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