2度目の読み返しをしながら、まとめと感想を書いています「お金は死ぬ前に使え」。今回は、第三章の『心配しなくても年金は必ずもらえる』といった見出しになっています。
この章は、私たち50代以下ではなく、60代、すでに年金受給が始まっている人に向けたメッセージのようです。
高齢者がお金を使う気になれない理由
高齢者の平均貯蓄が多いという話は第1章でありました。
貯蓄が多い理由のひとつに、お金をなかなか使う気になれないといったことがあります。それは老後不安の気持ちからが大きいようです。
年金はこの先もずっと続けてもらえるだろうか?年金は破綻しやしないだろうか?といった不安ですね。
現在の年金受給者がもらっている年金額も減額の傾向です。これまで減ることのなかった年金額が実際に減ったことで、いっそうの不安となっているのですね。
日本の年金制度は破綻しない
「お金は死ぬ前に使え」では、日本の年金がはたんするときは国が破綻するときといっています。
日本は借金大国で、明日をもしれない経済状態だと想像させるニュースが多いですよね。
ですが実際には、日本の借金のほとんどを占めている国債費。この国債は利息さえ払えば元本返済はいくらでも先送りにできる借金なのです。
日本国債を購入しているのは、日本銀行にゆうちょ銀行や保険会社などで、これらの資金は日本国民から集めたお金。これが外国投資家からの借金となると問題が深刻になるのでしょうが、つまりは身内からの借金というわけです。それを知ると、ほっとしませんか。
しかも、日本は対外純資産は24年連続世界1位なのですよ。
対外純資産とは、海外に保有している資産(貸しているお金)から負債を差し引いたもの。
こういった状況から、日本は破綻しないし、年金制度も破綻しないと判断されています。
年金受給額は減っていく可能性はある。それでもお金は使いましょう。
「お金は死ぬ前に使え」では、年金は破綻しないだろうが、年金受給額は減額されるでしょうといっています。
とはいっても、高齢者になるほど、生活費も少なくなっているというデータがあるので、そう心配はないのでは?
若い世代に比べて高齢者の持ち家率は高くなっています。
70代の高齢者が一生涯にもらう年金額よりも、80代が一生涯に受給する年金額の平均のほうが多いという調査結果もあります。
高齢者は、年金給付額が下がるというリスクがありますが、若い世代はさらに保険料が上がる、年金支給年齢が上がるといったリスクも背負っています。
だからこそ、少しでも景気が持ち直すように、ご自分のためと若者のためにももっと持っているお金を使いましょう。そのように呼びかけていますよ。
【「お金は死ぬ前に使え。」他の章の感想記事】
・(第1章)60歳以上の平均貯蓄額が多い理由
・(第2章)貯金を残したまま死ぬのは誰のためにもならず!
・(第4章)定年後の老後の医療費が不安!一生涯の医療費って?
・(第5章)「介護費」が不安?介護保険や老人ホームも意外に使える!
・(第6章)老後貯蓄と無理に投資しないススメ
老後が心配な人にオススメな本「お金は死ぬ前に使え」の感想まとめ
さいごに・・
「お金は死ぬ前に使え。」の第3章を読んで、日本ってお金持ちなんだ!と、びっくりしました。ニュースを見ると、借金大国だという触れ込みばかりを耳にしてすっかり貧乏なのかとばかり思っていたからです。
そう思うことで、辛抱しなくちゃ・・と、よく分からないけどなんとなく財布の紐をしめていた気がします。
私たちって、とても恵まれた国に暮らしているんですね。この本を読むと、改めて感じるし、感謝する気持ちがわいてきます。
でも、今の世の中は不景気が色濃く感じられますよね。不景気だと思っていることで、人々の気持ちも暗く沈んだ気配がしてきます。
もっと、安心してもいいんだよ~と、政府やマスメディアが実情を教えてくれたらもっと日本人は幸せを感じられるのではないだろうか?そんなふうに思いました。そこらは、大人の事情があるのでしょうか。
私のまわりにいる年寄りのお財布の紐をゆるくするには、孫か宗教か、パチンコに健康食品のお兄さん方か?といった感じです^^;
私たちでは年寄りの財布の紐をゆるくできないので、孫である息子に頻繁にジジババの家に顔出しするようにと、いつもいっています。すると、お小遣いをもらう方もあげるほうも嬉しいようです。いつまで小遣いもらってんだって気もしますが、もらわなければ他の人のところに流れるだけですもんね。だますとかタカるとかはダメだけど、喜んでもらえるもんは、もらわないと損です(笑)。