50代になったので、これを機に生命保険の見直しをしたいと思っています。
保険のしくみさえもよく分かっていないので、とりあえず生命保険の本を読んでみようと思ったんですね。
そこで、図書館で見つけた本。「日本人が保険で大損する仕組み」。なんともインパクトの強い、ドキッとするタイトルですよね。こんなタイトルの本が図書館にあったのです。
そもそも「お得な保険」はない
保険には「割引き」や「おまけ」といったお得なものは法律で禁止されているんだそうです。だから、支払う保険料と受ける保障額というものは、どの保険も基本同じなんですね。
それを、いろいろと複雑にパッケージ化することで、お得感を感じさせたり異様な必要性を感じるように商品化されているようです。
日本人は、お守り代わりに生命保険に入っている?
「日本人が保険で大損する仕組み」では、医療保険に入ってはいけない、とさえ言い切っています。
理由は、日本人はすでに国の健康保険制度という医療保険に入っているからです。
私たちは、保険そのものにではなく、保険に入ることで「安心」という幻想をお金を払って買っているのだ、という言葉も印象的です。
具体的には、こういったことでしょうか?
私が就職したとき、すぐに親戚のおばさんが保険の勧誘に来ました。今までは、「両親が私の生命保険の掛け金を払ってくれていたけど、社会人になったのだから、自分で保険に入らないとね」みたいなこと言われて、「社会人になったら生命保険に入るものなんだ」と。それが常識だと疑いませんでしたね。
それと同時に「保険に入ることは、お守り代わり」だと、おばさんに教えられた記憶です。そんなふうに言われたら、おそろしくて保険に入らないといった選択肢はなくなりますよね。
日本人が一生のうちに生命保険に支払う金額は、平均で1200万円なのに対し、欧米では200万円だそうです。こんなにも大きな金額差があるのにも驚きです。
いかに日本人が保険好きというよりも、保険に入るという行為が根強く常識化されているかが感じられました。
日本の保険料が高い理由
欧米の保険料の掛け金は、日本の約半額になるそうです。
日本の生命保険会社をみれば分かりますが、保険外交員の数が半端ないですよね。しかも経費のかけかたも驚くほど大きいのです。
つねに新しい保険外交員を募集してますし、ある一定期間は、保険契約をとれなくとも高額のお給料がいただける仕組みになっています。
新人保険外交員を募集する際も、女性が好きそうなハンドメイドワークなどを企画して、人集めしていますよね。あれも経費です。
医療保険や介護保険、いろんなパッケージ型の保険は、保険会社によって商品名だけではなく内容もさまざまです。だからこそ、他の保険会社の保険と比べにくく競争になりにくい。ということからも、生命保険の掛け金は高くなっているのです。
がん保険は入らなくてもよい保険?
夫婦ふたりで入っているがん保険。もう20年以上前から入っています。毎月16000円の掛け金です。これでも県民生協でのファイナンシャルプランナーとの面談で、がん保険のかけ過ぎとアドバイスをもらい、半分ぐらいに減らした結果です。
でも、がん保険自体が、必要性の低い医療保険だと著書の中では言われているんですね。
がん保険が人気なのは、日本くらいなのだそうです。
医療保険をかけるなら、その分貯蓄を増やすべきだという考えからなんですね。
なるほど、とは思いますが、50代に入った今、ガンのリスクが増えているわけで、すぐにがん保険を解約するといった勇気はありません。
というわけで、まだまだこれからも生命保険や医療保険についていろんな本を読んでいこうと思っています。
さいごに・・
一昨年、50代になった主人の日本生命の更新時期がきたのですが、終身保険だけを残して特約は全部解約しました。終身保険の200万円だけ残したのですが払込満了になる15年先まで払い続けるほうが得なのか?今のうちに解約してしまったほうがよいのか?
それもまったく分からずに毎月かけ続けています。今やめると損する気がするからという理由だけです。
ほかにもかけ続けている保険があるのですが、50代からも必要な保険かどうかさえも分からずにいます。
どれもこれも内容が複雑な生命保険や医療保険ばかりです。
保険見直しする前に、我が家の保険内容を知る必要がありそうです^^;
追記:保険のこといろいろ調べてみて、とうとう保険のプロに相談に行ってみました。
その後、いろいろやってみましたよ→わが家の生命保険を見直して、月々の保険料を減らすまでをまとめてあります。