わが家にはいつもはちみつがあります。
かといってあまり使うものでもないので、開封してから古くなってしまうのが悩み。
毎回使うときに、「このはちみつって古いけど、使っても大丈夫かな?」などと悩みながら使ってます(笑)
使いかけのはちみつの蓋を開けてみると腐った様子もないので、長い月日をかけて結局使いきるのですが、やっぱり気になるのが賞味期限。
なんとなくはちみつには賞味期限がないという記憶。これって正しいのでしょうか?気になって改めて調べてみました。
なぜ、はちみつは腐らないといわれるのか?
幼いころから誰に教わったのか、はちみつは腐らないものという認識です。
なるほど、基本、はちみつは腐りません。
なぜなら、はちみつには強い「殺菌作用」があるのと、水分が少ないので雑菌が繁殖しにくい環境にあるからです。
ただし、プラスチックの容器だったり、天然100%のはちみつでないと腐りますし、容器から取り出す時、水分を容器に中に入れないように注意することも必要です。
ごくわずかな水分でダメになることもあります。
常に水気のない清潔なスプーンなどを使うよう気を付けます。
プラスチック容器に入ったはちみつに嫌な臭いがした体験談
以前、プラスチックの容器に入ったはちみつを買いました。そしたら、開封したとたん、はちみつの風味が悪かったことがあるんです。
洗濯物の生乾きのような臭いがしました。「菌が繁殖してる!」と思ったのですが、見た目がきれいだったので、少しだけ食べてみました。お腹を壊すこともなく、まったく大丈夫だったのですが、どうにも臭いが悪く食べる気になれません。
お値段が高いものだったので、買ったお店に持って行って新しいものと交換してもらおうと思ったのですが、遠くの道の駅で購入していたため、泣く泣く捨てました。
天然はちみつ100%だったのですが、そういったこともあるんですね。今までいくつものはちみつを買ったことありますが、それが最初で最後の経験です。
これを教訓に、プラスチック容器ではなく、瓶に入ったものの方が良いのだと、それからは、瓶入りのはちみつばかり買っています。
あと、できれば、アフターのためには近くのお店で購入したほうが良さそうですね。
はちみつの賞味期限とは?
梅干しや、味噌、塩に砂糖、アイスクリームもですが適切な保存をしておけば、実は賞味期限はない。という事、知ってました?
まあ、どれもよく使うものなので何年も余っている、ということはないと思いますが、実ははちみつも賞味期限がありません。
ですがはちみつの場合、天然成分100%なのか否かで、どのはちみつでも大丈夫!とは言えないのと、法律で賞味期限を設けないといけないため、あえて賞味期限を表記してあります。
天然成分100%ではない場合はとくに、原料に甘味料や、香料などが含まれているので、賞味期限を目安にすべきですね。
賞味期限としてだいたい2~3年と表記しているものが多いです。もちろん開封後でも持ちます。多少風味が落ちますが。
不純物の入っていないはちみつで保存方法が適切であれば、何年前の物でも口にできるのだそうです。
実際、3000年前のはちみつが発見され、保存方法に問題が無かったので風味を損なう事が無かったという話もあるくらいです。
とはいえ、私は心配性なので、賞味期限を確認しつつ、なるべく早く食べきるように心がけているところです。
はちみつの保存方法
はちみつの保存方法は基本「常温」です。
日の当たらない、湿気のない風通しの所であれば夏場でも大丈夫です。
ですが夏場、どうしても常温保存に抵抗がある場合、冷蔵庫保存でも大丈夫ですが、はちみつは5℃付近まで下がると「結晶化」します。
結晶化とははちみつが白く固まる事を言います。
結晶化する条件としては温度とはちみつの種類が関係しています。
成分として「ブドウ糖」が多く含まれているはちみつは結晶化しやすく反対に「果糖」が多く含まれているはちみつは結晶化しにくいのです。
決して古いはちみつだから、という訳ではありませんし、結晶化していても品質に問題はありません。
1年前にもらった知人が飼育している天然100%のはちみつ
これは、主人が知り合いの人からもらってきた、貴重なはちみつです。
なぜ貴重かというと、その知り合いがハチを飼育していて、直接ハチの巣から摂ってきたものだからです。
1年ほど経ちますが、とても綺麗です。やはり、瓶の容器に入れられていますよ。
はちみつは常温でも大丈夫と書きましたが、使った後、蟻がよってくると嫌なので、私は冷蔵庫に保管しています。ですが、あまり固まっていませんよ。
市販で「加糖」と表記してあるはちみつだとこうはいきません。冷蔵庫に入れると、すぐ固まってしまいます。これはやはり、「果糖」と「ブドウ糖」という原料の違いからだと分かりますね。
固まってしまったはちみつの使い方
はちみつが結晶化して固まってしまうと、摂取しにくいと思いますので、あらかじめ小瓶に小分けしておいて保存しておき、結晶化した場合、40~45℃くらいのお湯で温めて下さい。
60℃以上の熱いお湯だと、はちみつの栄養素が破壊されますので気を付けて下さい。
容器の蓋を開けて湯煎しますので、くれぐれも水分が入らないようにして下さい。
時間が掛かると思いますが、温かいと感じる程度のお湯で弱火が理想です。目安としては30分~1時間くらい掛かるとのこと。ちょっと根気がいりますね。
待てないからと言って電子レンジで、と思うかもしれませんが、おススメできません。
はちみつの量や電子レンジの性能によっては、加熱しすぎて栄養素が壊れる可能性があるからです。
湯煎が無難なのですが、ずっと火を見ておくわけにもいかないと思います。
そういったときは、「カイロ」を2個くらい用意してタオルに置き、はちみつの瓶を巻いておく。という方法もあります。もちろんこれも時間は掛かりますが。
ですので、小分けしておいた方が、多少は時短になるのではないでしょうか。
保存場所としては湿気のある流し台の下は避け、食器棚や戸棚がよいです。
それにプラスチック容器は長い年月の保存には向きません。プラスチックの匂いが移ることもあります。
長期保存する場合は、瓶に入れてしっかり密封することをお勧めします。
はちみつの効果効能
昔から料理にも使われることが多いはちみつ。はちみつに含まれている栄養素は冒頭でも触れましたが、本当に優秀です。
私は子供の時によく親の目を盗んでは舐めていたくらい甘くて美味しい味。しかもはちみつって、「ビタミン」「ミネラル」が含まれているので、甘いけど実は体にいいものなのです。
その上、白砂糖よりカロリーが低いので糖の摂り過ぎが気になる方におススメです。
- 疲労回復整腸作用
- ダイエット
- 血圧を下げる
- 咳止めになる
など、たくさんの効果効能があるといわれています。
ですが、1歳未満の子供には与えてはいけないといわれています。
それは古くなったはちみつや、はちみつの賞味期限が切れものはダメといった話しではありません。乳児ボツリヌス中毒の恐れがあるためなのであって、厚生労働省でも注意をうながしていますよ。
赤ちゃんのお母さん・お父さんやお世話をする方へ
1. 1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。
2. ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。
3. ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
まとめ
こんな栄養価の高いはちみつですが案外使わずに、私のように冷蔵庫の中や戸棚などに保存しっぱなしのご家庭も多いのではないでしょうか。
とくに天然100%のはちみつだと、砂糖と比べるとかなり高価なお値段になります。大切に使おうと思っていると、ついつい表示されている賞味期限が切れてしまうことも少なくないわが家です。
とはいえ、はちみつなら長持ちするので、非常食として保存もできますし、栄養もあるのでいうことありませんよね。
購入するのであれば、やはり天然成分100%で国産はちみがおススメです。
お値段は高いですが、賞味期限が長く使えるので無駄にならない点が良いと思いませんか。
健康のために、お金を掛けてサプリメントを摂ることを考えたら、はちみつにしてみてもいいのかもしれませんね。