ゆうちょ銀行や銀行の職員の方って苦手です。なぜなら、銀行残高をチェックしているらしく、ちょっと残高があると、預金や金融商品を勧めてくるからです。
先日も、銀行に行くと、職員の方から呼びとめられ、外貨建て保険を勧められました。
定期預金や定期積み立てなら内容がわかるのですが、外貨建て保険というものがよくわかりません。(-_-;)
銀行の方の話では利回りが良いので保険料も安く、相続税対策で加入する方も多いらしい、最近人気の金融商品なのだそうです。
でもそんなうまい話を鵜呑みにすると後が怖いので、私なりに外貨建て保険のデメリットを調べてみました。
外貨建て保険とは?
主に米ドル、豪ドル、ユーロといった外貨によって、支払う保険料や受け取る保険金、運用を行う保険を外貨建て保険といいます。
日本では保険料の値上がりで、従来人気のある貯蓄保険と呼ばれる終身保険、学資保険、養老保険などの貯蓄性が悪くなっています。
そこで、海外の債券などで運用する外貨建て保険の利回りの良さが注目されているのです。
日本よりも高い金利での運用となるので、保険料が安くなるのは魅力です。
ただし、外貨建て保険には、投資に不慣れな日本人にとって、多くのデメリットがあるようです。
予測不可能な為替レートの変動リスク
外貨建て保険は為替の変動により、保険契約者にとって、大きな利益の差を生みます。
例えば、死亡保障金10万ドルの外貨建て保険に加入するとします。
これは1ドル100円の時であれば1000万円の受取りとなりますが、1ドル80円になると、800万円となってしまいます。
円安のときに死亡保険金を受け取るのであれば得になりますが、円高の時であれば損してしまう可能性も。
金融のプロでも市場は予測が難しいものです。投資に不慣れな私にとっては、もはや賭け事としか思えません。(-_-;)
外貨建て保険は販売手数料が高い
銀行が定期預金や定期積み立てよりも金融商品を勧めようとするのは、その販売手数料の高さが理由です。
しかも、外貨建て保険は他の金融商品に比べて販売手数料が高いのです。
例えば、外貨建て投資信託では2%から4%の手数料に対して、外貨建て保険は6%から8%もの販売手数料とのこと。
さらに、契約者が支払った保険料からこの販売手数料が差し引かれるというから驚きです。つまり、保険会社の手数料とは別に取られる、ということですね。
外貨建て保険の途中解約のデメリット
この保険に限ったことではありませんが、外貨建て保険には、途中で解約すると元本割れするリスクがあります。
しかも、外貨預金と保険を合わせた複雑な商品であるため、その内容のリスクやデメリットの明確な説明、理解が難しく、顧客からの苦情も増えているのが現状です。
複雑な保険には入らない
いろいろな保険に加入したり解約したりして思ったことは、生命保険やに入るなら、わかりやすく単純な内容の保険にすること。これに尽きます。
内容が複雑な生命保険だと、説明を聞くのも面倒で、知人や親戚からの勧誘だと、惰性で加入することも少なくありません。
また、その時は保険内容を理解したとしても、年月が経つにつれて忘れてしまい、保険証書を見ても詳細が記載されていなかったりするので、わけがわからなくなるのです。保険の見直ししてるとき、内容が分からなくてすごい時間をとりましたもの(T_T)
銀行からおすすめされた外貨建て保険は、多くのデメリットがあることがわかったので、きっぱりとお断りしました。
そういえば思い出したのですが、昔、生命保険会社に勤めていた親戚に、外貨建て保険を勧められたことがあります。
この親戚の女性、最初は第一生命に勤務していたのですが、その後、外資系の保険会社に転職。
最初に勧められて加入した第一生命保険の内容が、私にとって全く希望に沿っていない、ということが後で分かったので即解約。そのため、数年後に勧められた外貨建て保険には加入しませんでした。
なにやら利回りが良く、入らないともったいないという話だけは聞いていたのですが、詳しい内容は聞かずにお断り。今になって思い返してみても、その判断は間違っていなかったのだと。
世の中には本当においしい話もあるのでしょうが、知識のない分野でのそういった話には首をつっこまないのが、損をしたくない私には得策なようです。
これからも借金を作らず、コツコツ定期預金や積立で、老後資金を増やしていくこととします。