私は自分自身に問いかけました。
「なぜ、自営業の事務仕事がこんなにも苦痛なのか?」深く考え込んだ時、ふと明確な答えが心に浮かびました。
「好きなことをして、楽に稼ぎたい!」という未練が、まだ心のどこかに残っているのです。
諦めたはずの「好きなことで楽して稼ぐ」ということ
私は以前、占星術の鑑定で「夢見がちな性格」と言われました。
そしてその通り、私はいつも理想と現実の狭間で葛藤しています。
「好きなことで稼ぐ」という夢は素晴らしいものですが、実現するのはなかなかの難題。
つまり決して「楽」ではない。
それを理解した上で、私は安定を求めて再び事務仕事に戻ったのです。
「好きなことで稼ぐ」ためには?
しかし、好きなことを仕事にする利点は確かにあります。
情熱を持って取り組むことは、持続可能な動力となり得ます。
だけど、成功という結果を得るためには、ただ単に「楽しい」と感じるだけでは足りないのです。
「好きなこと」をしていても、「稼ぐ」となれば、決して楽な道のりではありません。
私は過去に、起業やネットショップ運営を学ぶいくつかの塾といったものに、参加したことがあります。
成功している人は、元々のスキルがあるだけでなく、普通の人の3倍もの努力をしていました。
その執念と努力に比べると、私は夢見るばかりで実際の行動が伴っていなかったのです。
目標は大きくなくても、少しでも成果を上げたいと願っていましたが、成果が出ない日々が続きました。
そして気づいたのは、大きな成功も小さな成功も、結局は莫大な努力が必要であるということ。
成功には、「運」もある程度関わってきますが、それに頼ってばかりではダメ。
なぜなら、努力が先で「運」があと。
つまり、努力するのは当たり前で、その先に成功があるかどうかは「運」だと思うのです。
「苦労して成功」よりも「楽しく成功」が魅力的?
しかし、現代社会では、成功しているように見える人々が、実は裏で大変な努力をしていることが見えにくいものです。
「苦労して成功する」美談よりも、表面的に「楽しそうにやっている」姿が、近年ではもてはやされている気がします。
でも、よくよく本人の話を聴いてみると、その背後には見えない努力があります。
長男も同じように、「好きなことで楽に稼げたら」と夢見ているようですが、夢の裏側にある現実の厳しさは、まだ理解できていないようです。
私から助言するよりも、自分で体験して学んでいく方が大切でしょう。
「好きなこと」を目標とする利点
このように、夢の実現には地道な努力が欠かせません。「千里の道も一歩から」の言葉通り、確実に一歩一歩前に進んでいく覚悟が必要なのです。
夢を描くことは素晴らしいことです。
それは私たちの心を豊かにし、目標へと向かわせてくれます。
しかし同時に、その夢を現実のものとするための具体的な行動計画と、時に辛抱強い努力も求められます。
たとえば、ライティングが夢なら、日々の執筆習慣からスタートしましょう。
起業を目指すなら、事前の市場調査と綿密な計画立案が不可欠です。そして少しずつ、実行に移していくのです。
成功への道のりは決して平たんではありません。しかし、夢を追い続けることそのものに価値があります。
好きなことだから、少々の苦労も「苦」と感じられないことが利点。そこから「好きなことで楽に稼ぐ」という言葉が出てきたように思えます。
また、好きなことだと、夢を追い続けている道中も楽しめるのではないでしょうか。
そうでなければ、好きなことで稼ぐ魅力はないように感じます。
また、夢を追う過程で、私たちは少なからずなんらかの成長を遂げていくはずです。夢はかなわずとも、成功以上の大きな報酬となるでしょう。
好きなことでなくとも幸せになれる
一方で、夢を追い続けるだけでなく、自分にできることを淡々とこなしていくことも大切です。
私の仕事は退屈な事務作業が多いものの、それらを真面目にこなすことで、上司や同僚から信頼を得ることもあります。ごくたまにですが..。
さらに、仕事を淡々とこなした暁には報酬という喜びもあります。
同じように、主婦の方でも家事や育児に精を出し続けることで、家族から感謝の言葉をかけられれば、それだけで十分報われる思いがするのではないでしょうか。
自分の役割を全うすることで得られる、この種の日々の小さな喜びや充足感こそが、私たちの人生を少しずつ幸せなものにしてくれているのだと思います。
理想を描くことの美しさを忘れる必要もないけれど、同時に夢や理想に執着する必要もないのかなと。
夢をみながら一歩一歩、勇気を持って前に進んでいくのもよし。
目の前にある、やれることをこなしていくことで幸せを感じるのもまた素敵なことではないでしょうか。
いずれにしても、私たちの人生が輝きを放つ道筋があるのです。
ただ「好きなことなら楽に」というのは幻想だよ、と自分にいいきかせていますが
「楽に」は幻想と分かっても、やはり夢は捨てきれませんね。。