50代になった今、身近な人たちが痴呆症になったり老人施設に入ったりするのを目にすることが多くなりました。
そうなると、やっぱり自分たち夫婦の老後も気にかかります。老後を豊かに暮らしたいと思うと、いくらがんばって貯金しても終わりが見えなくなってきます。
私のように、心配しすぎの傾向が多くの日本人にはあるようです。だから、日本の個人金融資産は増え続ける傾向にあり、約1710兆円という莫大な数字となっているのでしょう。
定年後では貯蓄は減っていくもの
よく考えてみたら、定年後となる老後に貯金が減っていくのは当たり前で、あの世まではお金はもっていけないのです。楽しく暮らすためにどうやってお金を使いきろうかな?と考えたほうが幸せですね。
荻原博子さんの著書にも書かれていますよ→60歳以上の平均貯蓄額が多い理由(お金は死ぬ前に使え~感想)
とはいっても闇雲に、計画なしにお金を使うと老後破産に陥ってしまうかもしれません。
男女ともに、80歳を超える長寿国の日本です。まだまだ先が長いのに貯金がなくなってしまったとなると、老後貧乏でなんだか淋しそうです。
老後は、孫たちにお小遣いを上げるくらいは余裕をもちたいものです。
40代で貯金と借金がプラマイゼロが理想
老後を豊かに暮らすために、40代で貯金と借金とが差し引き0(ゼロ)となるのが理想です。そうすることで、その後50代では、老後のための資金を貯めやすくなるのですね。
我が家では、43歳のときに住宅ローンを繰り上げ返済で完済しました。
そうしないと、心配症なので、先が不安でしょうがなかったからなのですが。
現役時代と定年後の生活費の平均額は違う
もっとも収入の多くなるのが、子育てが終わった定年前。このころになると、収入が多い分、気持ちにもゆとりができるせいか、生活レベルが上がって家計からの出費も多くなるようです。
これを気楽に続けていると、定年後に収入が減ってもそのままの生活費となり、貯金を取り崩す頻度が多くなるのです。
世帯主が60歳未満の現役の家庭での「家計支出額」の平均は約27万円。
年金生活となる65歳以上の世帯でのひと月「家計支出額」の平均は約21万円。
これらは、2014年度の総務省の家計調査によるものです。65歳以上の老後となると、医療費や介護費がけっこうかかるイメージですが、そうでもないようです。
全国の平均「家計支出額」を見ても分かるように、老後の支出額は、定年前よりも約6万円ほど下がっています。これが、定年後も現役時代と同じレベルの支出額になると注意が必要というわけですね。
がんばって貯金し続けても老後の不安がなくならなかった理由
私が意味もなく老後が不安だった理由は、長年、家計簿をつけなくなっていたので、家計の全体像が見えていなかったからだと思います。
ひとつきの家計の収入と支出を書き出して知ることで、家計内容のおおよそが見えてきます。
→家計簿つけてる?通帳が家計簿代わりのわが家の生活費っていくらかな。
すると、ムダな通信費や生命保険の出費なども見えるようになり、保険見直しをしたことで、出費も減りました。
今は、家計が見えて生活費も把握でき、これから先の計画も立てやすくなりました。老後の生活費の予想もたてることができます。
それに、やることもやったので、無意味に老後を不安に思うこともあまりなくなってきましたよ。生命保険料の毎月5万円という大きな支払いがなくなったということも、大きく影響しています。
これからは、81歳にして「貯金はなくなっちゃった!」と、家の片付けもせず気楽に笑っていっている母を目標にし、自分があの世にいくときには貯金ゼロを目指してみたいと思います。