大名竹の保存方法と食べ方

あなたは大名竹って知っていますか?たけのこよりも細くて柔らかいんです。しかもあくが少ないので調理も簡単。

私は「こさん竹」とよく間違うのですが、こさん竹よりももう少し大きいんですね。

先日、知人がその大名竹をくれたのです。しかも大量に(笑)

でも、大名竹の使い方や保存方法が分からなくて、てんてこ舞いしました。
それで、この記事には大名竹の食べ方や保存方法を書き留めておくことにします。

大名竹の切り口が茶色くなってしまった

大名竹をもらったその日は旦那さんが夕食を作ってくれたのですが、私が大名竹の皮を剥こうとしたら自分がするからいいと言ってくれ、皮をむいて小さく切った大名だけを水につけていたようです。

夕食後、お茶碗を洗うとき、水につけた大名竹に気づいたのですが、あれこれ口を出すと旦那さんの機嫌が悪くなるのでそのまま放置。

その後はすっかり忘れていました。翌朝台所に立つと、大名竹がボールの中の水に浸かっています。
しかも上の方が水の上。水に浸かっていない大名竹の切り口が茶色くなっているのを見て焦りました。酸化してる!

いったいこれをどうするつもりなのだろうと、旦那さんにメールして尋ねると「昨夜ゆがくのを忘れていた。湯がいといて」といった返事が返ってきたんですね。

大名竹は下茹でしなくてもよい

小さく切られた大名竹の茶色いところを切り落とすのがめちゃくちゃ面倒くさい!と思いつつも、買えば高値の大名だけです。もったいないので頑張って大名竹の切り口の茶色くなったところを一つ一つ切り落とし、下茹ですることにしました。

でもここで気になったことが一つ。「大名竹って下茹でする必要があったっけ?
たけのこは下茹でしないとアクが強くて食べれないけど、この細くて食べるところの少ない大名竹って、そのままでも調理できたのではないのかな?

そこで、大名竹をくれた知人に尋ねてみました。
すると、大名竹は、下茹でしなくてもそのまま料理して食べれるとのこと。つまり、こさん竹と一緒ですね。こさん竹は大名だけよりも、さらに柔らかく、食べれる部分も先っぽの方だけですが。

大名竹を冷凍保存する方法

大名竹は下茹でする必要がない?であれば、どうやって保存すればいいの?
料理が苦手な私は軽くパニック(笑)
頭の中をぐるぐるいろいろな考えが巡ります。そこで、親戚のおばさんに電話して尋ねてみました。

すると、大名だけは湯がいて冷凍保存する方法でもOKという話です。
それを聞いて、やっとほっとして平常心。あとは普通に野菜を湯がくようにすれば大丈夫でした。(冷静になって考えてみるとそうですよね。じゃがいもとかニンジンとかの根菜類は湯がいて冷凍保存できます。それと同じことなのですね)

  1. 大名竹がつかるほどのお湯でゆがきます。
  2. 粗熱を取って冷凍可能なビニール袋に入れます。
  3. 大名竹は平らにして冷凍袋の口を縛り冷凍します。袋の中で、なぜ大名竹を平らにしたかというと、冷凍した大名竹を少しの分量ずつ料理に使いたい。でも、重なり合って冷凍されていると少量だけ取り出すことが難しいからですね。

大名竹の保存方法と食べ方

大名竹の食べ方

このとき、冷凍せずに湯がいた大名竹をそのままドレッシングで食べてみたら、柔らかくてとても美味しかったです。
お和えのようにしても美味しいでしょうね。

あとはお味噌汁に小さく刻んで使ったり、炒め物にしたり、あんかけにしたりなど、いろいろと冷凍した大名だけは使い勝手が良かったです。冷凍庫から取り出した大名竹は、ぽきぽきと手でも折れるくらい。包丁でも簡単に切れますよ。

茶色くなった大名竹を見て、一時はどうなるものかと焦りましたが、良かった良かった(笑)。

大名竹とは?

大名竹は、南九州でよく好んで食べられるたけのこ。大明竹とも呼ばれる。大名竹がとれるのは、南九州では6月終わりから7月ごろまで。

その昔、このたけのこを食べたお大名様(殿様)が「うまい!」と絶賛されたことから、大名竹という名がついたという説。

あくが少なく火のとおりも早い。癖のない上品な味で歯ごたえは柔らかいのが特徴。

大名竹の代表的な食べ方は蒸し焼き。皮のついたままの大名竹をアルミホイルで包み、ガスレンジで蒸し焼きにする。塩やしょうゆ、タルタルソースなどを好みでかけていただく。

大名竹の食べ方と保存方法のまとめ

  • 大名竹は皮を剥いだらすぐに料理に使うこと。
  • あくが少ないので、下茹でせずに炒めたりお味噌汁などいろいろ使える。
  • 皮をむいて水につける必要はないが、水につけるとしたら完全に水につけること。
  • 切ってから空気にさらしておくと、切り口が酸化して茶色くなる
  • 大名竹を数日間保存したいのであれば、皮をむかずに新聞紙に包んで冷蔵庫で保存する。
  • 長期間保存したいときは、大名竹の皮をはいで軽く湯がき、冷凍用の袋に入れて冷凍保存する。

旬の食べ物は美味しいですからね。大名竹ってスーパーではあまり見かけませんし、高いので私は買うことはありません。たまにいただく貴重な大名だけ。
無駄にならず、美味しくいただけて良かったです。