消費生活センターへ相談してみた

高齢になる母が健康食品セミナーにはまっています。かれこれ10年以上前からはまっていることで、高価な健康食品や健康器具など購入しています。

それはそれで、母の貯金の範囲で買っているのでいいのですが、健康食品会社に投資しているお金が返ってこないとブツブツ言ってるのが気になり、県の消費生活センターに電話相談してみました。

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県の消費生活センターの電話相談で聞かれたこと

消費生活センターは、都道府県だけではなく市にも設置されています。私が電話したのは、県の消費生活センターでした。

電話した人の個人情報が尋ねられることは、県の消費生活センターのHPに記載されていたので心構えはありましたが、それでもあまり気持ちのよいものではありませんね。

私が尋ねられたことは、

  • 名前(苗字だけ答えました)
  • 住んでいる市
  • 仕事(会社員と答えました)
  • 年齢
  • 連作先の電話番号(携帯電話の番号を伝えました)

 

 

高齢者を対象にした健康食品セミナーとは?

80代になった母親が、いくつかの健康食品セミナーに通いつめています。健康食品のセミナーは、いくつもの会社がやっていて全国をまわっているようです。ある会社が遠くへ移ったら、他の会社のセミナーが始まる。といった具合で、ひっきりなしです。

健康食品のセミナーに行くと無料で粗品がもらえたり、タダ同然で品物が購入できるようです。毎日通うことでプレゼントがあったりと楽しそうな企画がいろいろ。

そのうちに、高価な健康食品や器具の販売説明があるのですが、購入は強制ではないようです。母の場合「買ってよ~とお願いされて、買ってやった」とか、みんなが買うから買ってしまったとかもあるようですが。

とにかく、本人納得の上での購入のようで、私も父も呆れてはいますが催眠商法や悪徳商法といった感じではないので、特別問題にはしていません。

私ももう何年も前ですが、母に誘われて行ってみたことがありました。おもしろい話につられて安い商品でしたが、購入してしまいました。粉のカルシウムだったかな^^;

セミナー会場は笑いが絶えず、時間を持て余している高齢者には楽しくてしょうがないようです。

それから、お得意様を旅行に連れて行ってくれる会社もあるようですよ。いたれりつくせりですね。

 

 

県の消費生活センターに相談した内容

今回、私が県の消費生活センターへ相談しようと思ったのは健康食品セミナーを催している、ある会社に母が投資をしていて、契約では一定の年数が過ぎたらいつでも解約返金してくれるといったものなのに、何ヶ月経っても返金されない、と母から聞いたからです。

投資したお金を返金しないとは言われないようで、「もう少し待ってくれ」とずっと言われているようです。まったく返金しないわけではなく、要求した一部は返金されたようです。

投資したお金は、その会社の商品券に変えることができます。それで、母は「お金が戻ってこないので、投資したお金を商品券にして商品を購入しなくちゃ損!」といって、やたらと最近買い物をしているようです。

(おかげで、実家は物が溢れています・・)

でも、現金で購入するよりも商品券で購入したほうが値段が高くなるようです。

なかなか上手い商売だな~と感心するのですが、身内としてはそうもいっておられず、消費生活センターへ相談したというわけです。

 

 

県の消費生活センターからのアドバイス

上に書いたことを電話相談したところ、次のようなアドバイスをいただきました。
(消費生活センターは、自分が住んでいる県や市の相談窓口に電話したほうが良いです。他の地域だと相談を断られることもあるようですよ)

・母が投資した会社に「消費生活センターに相談してもいいですか?」と言ってみる。そういうことで、対応してくれる場合もある。
・投資先の会社との契約書や商品券を消費生活センターに提示して欲しい。契約書の内容によっては、消費生活センターが仲介できることもある。

この2点が私が尋ねた質問への答えだったのですが、そのあとに、話は広がってもろもろ多くのアドバイスをいただきました。

・母が購入している健康食品をどうやって売っているのか?これを飲めば病気が治るといった薬事法違反になる売り方をしていないか?そういった売り方をしていたら問題となる。
・母に痴呆は入っていないか?80歳という高齢なので判断能力がにぶっている可能性が高い。健康食品の買い物について家族で話をすべき。老後資金がなくっては老後生活に支障が出ることも。
・そろそろ、母の通帳を私が管理したほうが良いのでは?プライドが傷つかないように穏やかに話すと良い。
・健康食品会社の人が車で高齢者を銀行まで載せていき、お金を引き出させるといったケースもあるので注意が必要。

などと、たくさんのアドバイスをいただきました。

 

 

高齢な母への対応はどうする?

母には、アドバイスもらった2点は伝えようと思っています。
でも、他のことは母の様子をみておこうと思います。母は、今でも私より記憶力もよいぐらいですし、運転も上手ですし、いまだに毎日家計簿もつけているようですから通帳を預かるなんてとてもとても言えません。(私が相続財産を狙ってると思われそうです・・)

なにより、健康食品や健康器具を購入することよりも、健康食品セミナーに行って顔見知りになった友だち?やお店の人に会って話を聞いたり話すのが日々の楽しみで、健康の秘訣になっている気がします。この楽しみを奪ったら、痴呆が出るかも?とさえ思ってしまうくらいです。

朝はやくからセミナーがあるときは、家事もサッサと済ませていそいそと楽しそうに出かけていますからね。

 

 

消費センターで相談した感想

消費生活センターに電話相談した感想ですが、丁寧すぎるくらい丁寧にお話してくださったのですが、私が解決して欲しい件についての提案はあまりなくて残念でした。他のアドバイスについては私が悩んでいることでもなく、どれもニュースや本で注意が呼びかけられているような内容で、長々と一方的に話されて少し嫌気がさしました。

でも、誰に相談する人もいなくてどうしていいか分からない場合は、ぜひ相談してみるといいと思います。気分も晴れると思いますよ。

ただし、消費生活センターには法律の専門家はいないので、その面での相談は弁護士となりそうです。

あと、県の機関ということもあるのか、消費生活センターが介入してきた場合は、途中報告や結果報告する必要があるようです。今回電話相談しただけでも、母と相談した結果どうなったかを報告してくださいと言われました。電話しなかったら、おそらくあちらから「どうなりましたか?」と私の携帯へ電話が入ると感じましたから。もちろん、後日、母との会話のあとに連絡するつもりです。

その点も承知して相談するといいと思います。
消費生活センターで相談にのってくださった女性はとても早口でしたが、親身でしたよ。