「介護費」が不安?介護保険や老人ホームも意外に使える!(お金は死ぬ前に使え。第5章)

高齢になったときの不安材料のひとつに「介護」の費用がありますよね。「介護にかかる、本当の金額はこの程度」が第5章のテーマとして「お金は死ぬ前に使え。」で掲げられていますよ。

5章を読むと、ばくぜんとした介護費用に関する不安も緩和され、気持ちも楽になりました。今回も、まとめと感想を書いていくことにします。

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介護で必要なお金への不安、どのくらいかかるの?

要介護状態になると、多額のお金が必要なのだろうという、ぼんやりとした不安。これも、高齢者がお金を使えない理由のひとつなのでしょう。

ある調査では、要介護状態になると3000万円を超す多額の費用が介護には必要だと、介護に関わったことのない人が思っているという結果が出ています。

いっぽうでは、介護を実際に行ってきた人へのアンケート調査では、介護費用に平均で500万円程度のお金を要したという答えがあります。

介護に対するイメージと実情にギャップが大きいのが分かりますよね。

 

公的な介護保険の利用とさまざまな支援制度

昔と違って、今は公的な介護保険の恩恵が受けられます。しかし、自己負担となる部分もあり、年々利用条件も厳しくなっているのも確かです。

「高額介護サービス費支給制度」

介護の自己負担額ですが、所得によって1割負担と2割負担の方といらっしゃいます。この自己負担金が払い戻しになる「高額介護サービス費支給制度」があります。世帯収入によって金額は変わってきますが、1ヶ月の合計で上限額を超えた分のお金が、申請すると返金される制度です。
(この自己負担額とは、福祉用具費・住宅改修費や、施設入所中の食費・居住費や日常生活費等の利用料は含まれません。)

「介護保険負担限度額認定申請」

「介護保険負担限度額認定申請」といって、保険給付対象外である介護保険施設等の居住費や食費についても所得に応じた負担限度額が設けられています。これは、低所得者の負担にならないようにといった制度で、市町村で申請できます。

「高額医療、高額介護合算療養費制度」

同世帯で、たとえば妻が要介護状態で夫が病気となったときは、高額な出費が心配になります。その場合は、「高額医療、高額介護合算療養費制度」があります。一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻される、高額療養費制度です。

 

地域包括支援センターの利用をする。

こういった制度に関してや、介護に関することをどこに相談していいのかわかりませんよね。そんなときは、各市町村に設置されている地域包括支援センターで尋ねるとよいです。

 

老人ホームを利用する

介護が必要となった老人が入所できる特別養護老人ホームは足りていない状況。老人が老人を自宅介護していたりと、お金のこと以外での介護の課題も多いです。

介護施設もさまざまで、リハビリして家に戻るのが目的の施設や病気により長期介護が必要な人が入所する施設と、入所する目的や条件もさまざまです。

老人施設ですが、お金の心配がありますよね。特別養護老人ホームで、ひと月に7万円~13万円程度だそうです。老人ホームだと25万円~豪華な施設まであるようです。本人の年金+貯蓄で予算を立てる必要がありますね。

 

生命保険会社の「介護保険」の加入は必要?

自分に介護が必要になるかどうかも分からない。保険というのはクジのようなもの。

「お金は死ぬ前に使え。」に書いてあった言葉ですが、心に響きました。

民間の介護生命保険に加入する場合でも、どの程度の介護度で保険給付金が出るのかを確認したほうが良さそうです。

高額な民間介護保険料を、積立貯金にするといったこともひとつの考え方です、と荻原博子は提案されていますよ。

老後を豊かに暮らすためには貯金も必要だけど、お金も使って活き活き生きる。

国の介護保険制度は、手厚いものだけど、今後高齢化社会が急速に進むにつれていろんな問題が出てきそうです。介護のために貯金することや民間の介護保険に入ることも老後の対策ではあるけれど、理想は、楽しく活き活きと毎日を暮らして介護にならない人生を送ること。

それには、自分の趣味や楽しみのために、予算をたててお金を使うことも大切ですよね。

萩原博子さんは、「ぴんぴんコロリ」を理想にかかげられているようです。

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【「お金は死ぬ前に使え。」他の章の感想記事】
・(第1章)60歳以上の平均貯蓄額が多い理由
・(第2章)貯金を残したまま死ぬのは誰のためにもならず!
・(第3章)年金の破綻は心配不要!高齢な年金受給者ほど恩恵を受けている
・(第4章)定年後の老後の医療費が不安!一生涯の医療費って?
・(第6章)老後貯蓄と無理に投資しないススメ

老後が心配な人にオススメな本「お金は死ぬ前に使え」の感想まとめ

 

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さいごに・・

まだ親の介護にたずさわったことが無いので、どのくらいお金がかかるものだろうか?と私も不安でした。

それが、「お金は死ぬ前に使え。」を読んで、クリアーになってきた気がします。不安は、漠然としているから起きるんですものね。

今でも、介護に関する社会支援は完璧だとはいえませんが、今後もっと厳しくなることを予想すると、本当に自分の体の自己管理が大切だなと。

実家の両親も主人の親も80歳を超えるいまでも、すごく元気です。その生活ぶりを見ていると、好きなように起きて好きなように毎日を過ごし、好きなように買い物したり出かけたりしています。

私たちを当てにすることもなく、自分のことは自分でやって自己管理してくれています。それが元気の秘訣なのかな~って見てて思いますよ。

老化や病気の原因になるのは、なんといってもストレスですよね。ストレス溜めないよう、人に気を使い過ぎないよう、好きなように自分の人生を生きて、ぴんぴんコロリが私も理想です。

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