がん保険が日本人だけに人気で、解約したくてもできない理由

保険の見直しをしたさいに、かんぽ生命保険や日本生命の保険解約はしたものの、アフラックのがん保険は解約できないでいる私です。

がん保険のCMフレーズ。いつも昼食を食べるときにテレビで流れています。あれを見ると、やっぱりがん保険は掛けといたほうが良さそう、って思っていました。

でも、CMの気になるフレーズをうのみにするのは危険なのかも?

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生命保険CMは、不安をあおる商法

生命保険のCMに限ったことではないですよね。健康食品とか化粧品とか、日本のいろいろな商品で使われる商法が「未来の不安や心配をあおる」こと。不安をあおって、「ここに解決策がありますよ」と、商品のメリットを差し出す売り方です。

 

 

病気やケガの急な出費に医療費保険は必要か?

病気やケガで入院になった場合、入院費や治療費が必要です。万が一の場合のための保険を用意しておくべきです、と医療保険はオススメされます。

でも、最近の医療の現状は変化していて、入院日数は短期間がほとんど。10日未満で退院することが過半数になるのだそうです。

手術にはお金がかかります。その費用も、健康保険の高額医療費制度を使えば、いくら高額になっても、ひと月に医療費負担は多くて約9万円ほどになります。(70歳未満で、ひと月の所得が28万円~53万円未満の場合)

 

がん政策情報センターの調査でも、がんでは50万円程度の出費が最多であることがわかります。(からだにいいことより)

 

私の知人でがん治療をした人に話を聞いても、高額医療費制度を使い、がん保険を使うこと無くかんぽ生命保険だけで手術費、入院費ともにまかなえたということでした。

50万円程度であれば、貯金でまかなうこともできるし、がんに特化したがん保険に入らなくても、ひとつ医療保険がついた生命保険に入っていればいいのかなって思いました。

 

 

がんは2人に1人がかかるって本当?

がんは、日本人の3人に1人がかかるとか、2人に1人がかかるとか、そういったことを耳にします。

国立がん研究センターの統計によれば、10年以内にがんになる割合が2人に1人となるのは、80歳以上の男性だけ。40歳の女性だと、同の割合は4%。
(からだにいいことより)

わたしの周りの人たちは、そうガンにはなっていないんだけど?と、不思議ではあったのですが。
たしかに、2人に1人もガンになったら、がん保険の会社はやっていけないでしょうしね。

 

 

女性特有の病気の保険だからといってお得とは限らない?

とくに最近では乳がんが注目されていて、女性なら誰しもが心配になりますよね。

女性専用の保険ときくと、セールストークも絶妙なので、入っておかなくちゃ、って思いがちです。

しかし、

 

女性専用だからといって、他の保険よりも給付金が還元される割合が高いといった事実は公表されていません(からだにいいことより)

 

万が一のためにと、私もかんぽ生命保険に女性特約をつけていましたが、保険の見なおしで、内容が良くないことと判断し、そのかんぽ生命保険ごと解約しました。

 

 

保険料はずっと変わらなくてもお得ではない。

5年とか10年で保険料が上がっていく更新型保険と、保険料が変わらない終身型保険があります。

この保険料が変わらない終身型保険のほうがお得な気がします。私もいくつもそういった終身型の保険に加入していました。

30年昔のバブル期だったら、予定利率の良いお得な終身型保険もあったのですが、いまはそういった保険はありません。

お宝保険の解約で後悔!知っておかないと損する予定利率とは?

必要な料金や手数料を、保険料払込期間で均等割りしてあるだけのことです。だから加入当初は、更新型保険よりも終身型保険のほうが保険料が高くなっています。

 

 

がん保険は還元率が低い金融商品

医療保険は70%程度の還元率があるのに対し、がん保険は50%未満なのだそうです。

それだけ、がん保険は手数料も高いということですね。

アフラックの日本でのがん保険売上は、本社であるアメリカの5倍もの数字が上がっているのだそう。

アメリカ人と日本人のガンに対する意識の違いですよね。

とはいっても、なかなかがん保険を解約する決意ができません。

病気になったとしても、貯金や社会保険でまかなうことができると、今では分かります。

でも、もし、保険を解約した直後に病気になったらと、怖くて解約できないのです。

それから、がん保険を支払ってきた金額がすでに多額になっていること。
夫婦加入のアフラックがん保険、解約したら解約払戻金いくら?問い合わせしてみた。

つまり、払い込んだ保険料の元をとりたいのですね。損したくないというケチ根性です(-_-;)

でも、もともと保険は元をとるため、貯蓄のための商品ではありません。損が出て当たり前の金融商品なのです。

解約するなら早いほうがいい、損がどんどん増えるだけ。とは思うのですが、どうにもこうにも爽やか過ぎる、がん保険会社CMのすり込みなのでしょうか?
しかも、私の親戚も主人の親戚も誰も癌になっていないのに、ガンにはがん保険で備えなければ、と思ってしまうのです。